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介護士8人が教える。ワガママで暴言を吐く認知症の方への対処法

『認知症の利用者さんへの対応が難しい』

介護職を始めたばかりの方は認知症の利用者さんへの対応に戸惑うとおもいます。

認知症の方は記憶は曖昧ですが、感情はしっかりしているので、否定的な態度を取るとトラブルに発展します。

今回紹介する元・現役介護士さんも過去に同じような問題に直面しています。

そこで、皆さんの直面している問題の解決としてのヒントになるように、認知症の方への対応について、過去に直面した問題と、どうやって乗り越えたのか、解決策と合わせて紹介します。

ワガママで暴言を吐く認知症の方への対処法

では、認知症の方への対処法と利用者さんとのエピソードを交えて、紹介していきます。

1.女性 介護職歴4年(老人保健施設2年・訪問介護1年・デイサービス1年)

認知症の利用者さんで困った言動といえば帰宅願望です。

特に老人保健施設の利用者さんは自宅に帰ることができないためか、夕方以降になると帰りたいから子どもに連絡してほしいとか、

あるいは、自ら帰りますといって荷物をまとめて出ようとしたり、挙句の果てには出入り口をひたすら探し歩く人もいました。

そのような状況で夜勤で1人で勤務していたので、対応には非常に苦慮していました。

しかし、どうすることもできないので、まずは利用者さんが帰りたいということを理解していると伝えたうえで、これから夜になって帰り道が危険なので、ここで一晩泊まっていってください、と言っていました。

その際にあくまで利用者さんが今帰ってしまうと、夜道で交通事故に遭ったり、不審者に襲われたりするといった何かしらのトラブルに巻き込まれたらいけないと、心配していることを伝えるのがいいと思いました。

認知症の利用者さんは何かしらの訴えがあったとしても時間が経過すれば訴えていたこと自体忘れることが多いです。

その晩、就寝してもらったら翌日は帰りたいという訴えもなくなり、いつものように過ごしておられることが多いので、この対策は効くと思っています。

2.男性 介護職歴10年(介護付有料老人ホーム)

介護付有料老人ホームでは、原則的には認知症の利用者様を受け入れませんが、利用者様が認知症を発症し、やがてグループホームに転居するケースはたまにあります。

そのような認知症を発症された利用者の言動や態度について困惑させられたことは何度もあります。

具体的には、就寝時に着替えをする介助をしているときに、突然「おい、てめぇ!ふざけんじゃねえぞ!」と怒鳴ってきたり、利用者が着替えの最中にベッドの脇においてある杖を持ち、私に殴りかかるのです。

怒鳴られるだけでしたら、基本的には赤ん坊をあやすように「うん、そうだね。そうだよね」と利用者の発言をすべて肯定すると、次第に利用者の興奮が落ち着いてきます。

ところが杖をもって殴りかかられると、こちらも必死に逃げます。

頭を狙われたり、足のすねを狙われたりしますので、至近距離にいたのでは怪我をします。

実際、3回くらい殴られて怪我をしました。

このため、杖をもって殴る気配を見せると、ただちに利用者から離れて、利用者の気持ちが落ち着くのを待ちました。

そして、気持ちが落ち着いてきたあと、利用者に「もう寝る時間だから着替えましょうね」話しかけます。

怒鳴り返してこないようであれば安心して利用者に接近してゆっくりと杖を手から離して、パジャマに着替えさせました。

認知症の利用者との付き合い方としては重要なことは、

  • 言動や態度を肯定してあげること
  • 気持ちを落ち着かせること

がポイントだと思った次第です。

3.女性 介護職歴3年半(介護付き有料老人ホーム)

ご入居者様のほとんどが程度の差はあれ、認知症を患っておりました。

ご入居者様によって、行動の種類は様々ですが、一番堪えたのは、お部屋から金品が盗まれているといった主張をされることでした。

介護職員や他のご入居者様を犯人だと決めつけ、ものすごいスピードで罵られるのです。

その対策として有効だったのは、ご入居者様がはっきりと財布の中の金額や貴重品の数を理解されている場合は、一緒に確認作業を行いました。

金銭の場合はちゃんと数えて、貴重品の場合は仕舞ってある場所から取り出して、ご入居様にお見せすると、安心した表情をされることが多かったです。

それでも不安だと仰る方や、金銭が減っていると主張される方の対策としては、普段からノートにしっかりと金銭の額や持ち物を全て記入するようにしました。

盗難の被害を訴えられた時に一緒に確認をすることで、何も盗まれていないと安心して頂けるようになりました。

また、盗難被害を訴えられた際に、反論しないように努めました。ご入居者様の主張を全て聞き、悲しみや怒りに寄り添った上で、言葉掛けを行いました。

反論をすると、ますます怒りがヒートアップしてしまう方もいらっしゃるため、まずは遮らずに話を聞くことが重要です。

4.女性 介護職歴10年(特別養護老人ホーム)

そこでは、いろいろな利用者さんと向き合ってきました。

その中でも、最も多いのはなんと言っても認知症の人です。

認知症になると、困った行動を取ることがあります。

その中で一番困るのは、やっぱりいなくなることですね。

そのことから、いつも観察をしていました。

それはたえず、目を離さないことなのです。

いつも目を離さずにいることは、とても重要です。

いなくなると困りますから、多くのスタッフが観察をしています。

特に歩くことができる利用者さんについては、目を離すことができません。

そのため、つきそうようにしていました。

エレベーターを利用する場合は、突然乗り込んで来ることもあるので、要注意です。

そのことを防止するために、開ける時と閉める時に必ず乗り込んでいないか確認をすることにしています。

それはとても重要なことです。

認知症の方は、いつも自宅に帰りたいと思っています。

そして外に出るチャンスを伺っていることがあります。

しかし、どうしたらいいのかわからず、ただ外に出たいという気持ちが強いのです。

外に出ると、たちまち迷うことになるので注意が必要です。

5.女性 介護歴2年半(老人介護保健施設)

介助をしようとすると職員に暴力を振るい介助拒否をする利用者さんがいました。

職員は介助を行う前に声かけをしてから始める様に徹底していましたが、入浴、排泄介助をしようとすると殴ってきたり、口腔ケアの時、入れ歯を外そうとすると手を噛まれるなど、

こちらは虐めるつもりはないのに利用者さんには理解してもらうのが難しく大変な事がありました。

その利用者さんは60代の男性で力が強かったので怖がる女性の職員もいました。

また、排泄の場所が徐々にわからなくなり、部屋のあちこちで排泄してしまう事もありました。

職員が手薄になる夜間帯にそれをされてしまう事、他の利用者さんの居室で間違って排泄してしまう事への対応が1番大変でした。

対策としては男性職員ができるだけ介助に当たる、女性職員はできる限り男性職員と一緒にもしくは女性職員2名で介助をする。

日中は利用者さんの居場所の把握、見守りの徹底、日中の時間がある時には散歩させたり、リハビリを行い身体を動かしてもらい、夜はぐっすり寝てもらうようにしました。

おかげで夜間帯に目を覚まして起きてくる事は少なくなりました。

介助時の暴力は続いていましたが、施設や職員と慣れてきた事や認知症の進行もあり少しずつ介護抵抗が減ってきました。

6.女性 介護職歴8年(デイサービス)

以前働いていたデイサービスは元気な方が多く、認知症の症状がある方は目立ってしまう傾向がありました。

何度も不安を口にしたり同じ行動を繰り返してしまう認知症の方を手伝ってくれる方がいる一方、反面教師的に認知症の方を見る方がいました。

そういう方に対して認知のある方も敏感になるため、施設到着後の席はあらかじめ決めるようにしていました。

それぞれに仲の良い人と一緒にいるようにすることで不安の解消につとめました。

それでも1日一緒にいると嫌な場面を目にすることがありましたが、その際はスタッフが間に入り、レクリエーション的に楽しめる環境を提供するようにしました。

利用者様の一人一人の機能訓練として立てた目標と共にそれぞれに及ぼす精神的影響にも気を配るようにスタッフ間での情報共有を密にしました。

また、認知症の方には家族様との情報共有も密としました。

認知症の方は利用中は周りに人がいるために気を張っていても自宅に変えると利用中には見られない症状もあるため、連絡帳を介してデイサービス利用後の精神的変化が見られないかも注意深く確認するようにしました。

認知症の方もそうでない方も人に迷惑をかけずに生活したいという思いが強いので、できるだけ負担をかけず利用できるようにスタッフ間の情報共有は欠かせませんでした。

7.女性 介護職歴2年(介護付き有料老人ホーム)

認知症患者のお世話は一般の患者様とは違って、ご家族との話し合いを重ねて信頼を深めていくことからスタートします。

ご自分でトイレの場所やいつもしていたちょっとしたことを忘れてしまう自分に戸惑いや時には焦り、そして家族に対して少しのことで苛立ちや暴言、暴力もあるからです。

それは介護職として勤務していた私達に向けてもそうです。

信頼を気づきあげていったとしても、翌日になれば別人。

なんてことはあり得るのです。

ですので、ここで大事なことは、認知症患者様であったとしても1人の人間として尊重し、見下したり、バカにすることをしないということです。

日々変わっていく患者様の気持ちに少しでも寄り添い、焦りや戸惑いを少しでも緩和させれるような努力が必要だと思います。

私自身は患者様からの暴力を経験し、若かったことや、人手不足であったことから勤務を継続することが困難になり退職を決意しました。

介護職はとても難しい職業です。

子供の育児と似ていますが、一番大きく異なることは、育児はだんだん理解していくこと。

介護職は日に日に理解力が薄くなっていくことです。

ただ、忘れてはいけないのは、介護職の相手は患者様なのです。

自分の子供や生徒など自分より下のものではなく、人生において先輩にあたる方々であるのです。

介護職には人手が必要です。

人手さえあればもっと難しい患者様に対しても心の寄り添いや気づきを医者や介護チームとの連携で行っていき、ご家族との相談も含めて日々の生活を改善できると思います。

夜間においても圧倒的に人手不足のため、暴力をおこしそうな患者様がいる場合は女性職員だけでは対応しきれない時があります。

もっと介護職において人手不足が解消するように願っています。

8.男性 介護歴17年(特別養護老人ホーム・デイサービス・サービス付き高齢者住宅)

数年前の話しになりますが、男性の利用者で、失禁が多く、トイレ誘導をしようとすると暴力を振るい失禁したまま生活をしている人がいらっしゃいました。

こちらの声掛けにも

「お前に言われたくない。」

「何をするんだ。」

と話され、手を出されるので、ユニットスタッフ一同どうすればいいのか悩んでいました。

そこでとった対策が、その人専用のノートを作成する事です。

日時と状況を書き、職員がどういった声掛けをしたか、その時にどういった反応が返ってきたのかを細かく記入するようにします。

こうする事でどの対応がダメでどの対応が上手くいくか法則を見つけ出し解決しようとしたのです。

特に問題になっていた排泄に関してですが、

直接的に

「トイレ行きましょう。」

「交換しましょう。」

という言葉は避け、洗濯された衣類等を持ち、

「これ部屋に置いておきますけど、どこに置いたらいいですか?」

と声掛けし、部屋まで誘導。

その時失禁していたなら

「ついでに着替えましょう」や、

「ついでにトイレに」

とあくまで排泄に関しては「ついで」というスタンスを取る事で拒否が少なくなり、最終的には良好な関係を築けました。

まとめ

解決策

  • 利用者さん専用のノートを作成する
  • 否定的な言葉で話しかけない
  • 利用者さんの感情が落ち着いてから話す
  • 一旦、その場を離れ、再度伺う

いかがでしたでしょうか、認知症の方は記憶することが苦手ですが、感情はしっかりしているので、否定的な言葉は禁句です。

もしも、利用者を怒らせてしまったら、一旦、席を外して再度伺うと良いでしょう。

 

 

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