本記事では、訪問介護事務所でサービス管理責任者をしていた方の『大変なこと』『辞めたい』と思ったことを体験談として紹介しています。
訪問介護のサービス管理責任者に興味がある方は是非参考にしてみてください。
訪問介護のサ責として7年間働いていた方のプロフィール
- 30代(女性)
- 都道府県:神奈川県
- 介護歴:約12年
- 訪問介護の勤続年数;7年
- 事業所の従業員数:約30名
- 保有資格:実務者研修終了
- 年収or 時給:年収320~350万円
- 処遇改善手当支給額:1万円~1万5千円
訪問介護のサ責として働いていた時の給料額
私が働いていた訪問介護事業所のサ責では、基本給は社員で18万円~、パート・アルバイトは訪問1件1400円~でした。
その他に、処遇改善手当1万円前後・資格手当・住宅手当・役職手当・皆勤手当がありました。
ボーナスは基本給の1ヵ月分・年1回支給、正社員の昇給額は忘れましたが、パート・アルバイトは1年で50円UPしていました。
また、残業は×1.25でつき、サービス残業はありませんでした。
ヘルパーやサ責として働いて『つらい』『大変』と感じたこと
ヘルパーは特養やデイサービスなどの施設などと違い、人間関係はとても楽な仕事だと感じていました。
現場に出たら利用者と1対1になるため、誰も助けてくれる人がいないという面では大変ではありますが、全て自分の責任で仕事をしていく分、介護職の中では1番やりがいがあると思っています。
訪問介護事業所でさーサービス管理責任者(サ責)も経験させていただきましたが、過去に請求関係や窓口業務も経験がありましたので、問題なく業務に関わっていくことができました。
ただ、つらかったのは、ヘルパーさんが当日急に休むことです。
小さなお子さんを持つ登録ヘルパーさんには仕方がないことではありますが、子供が怪我をしたり、熱を出したりと、急に休まれたときは正直きつかったです。
人員に余裕がない日だと、欠員分を埋めるために、全部の訪問スケジュールを組み直しすることもあり、対応に追われて大変な作業となっていました。
施設などと違い、利用者と1対1での介護となるため、スタッフが一人休むとその日の予定が大幅に狂ってしまいます。
ほぼ人員に余裕のない人数でやっていましたので、時間調整と欠員の穴埋めをするのが一番苦労しました。
どうしても人が埋まらないときは、自分が残業や休日出勤をするしかないので、週1日しか休めないときも頻繫にありました。
他には、動ける人員が足りない状況で、家族からクレームが来て拒否されるヘルパーがいたときは、本当にどうやって回していけばいいか分からなくなり、つらいと思うこともありました。
ちょっと難しい事情があるご家庭や利用者の支援には、訪問に入れるヘルパーが決まってきてしまうため、休まれるときつかったです。
簡単な仕事内容や、クレーム1つ言わないご家族や利用者のところには、誰でも行くことができるのですが…
難しい利用者の訪問に入ったときに、時間内に一人で全部仕事をこなすため、仕事ができる人とできない人の差がはっきり分かれるのだということを痛感しました。
行ける人が限られてしまうご家庭はきつかったです。
訪問介護のサ責を『辞めよう』と感じたこと
無理しすぎて体調が悪くなったところで、辞める決心がつきました。
訪問介護のサ責は、人員に余裕があるところ以外は、どこもかなりハードな詰め込み業務になっていると思います。
訪問でケアに出かける以外にも、書類の多さと請求業務、ケアスタッフの指導や定期的なミーティングなど、他にも常にやることに追われている状態です。
家族と利用者とケアマネとヘルパーの間に挟まれて、それぞれの言い分が違っているとき、間に立っているサ責が責められる役回りになり、自分に全く非がなくても頭を下げて謝らなければいけなかったときは、さすがに落ち込みました。
業務や責任の多さなどからも、訪問介護のサ責は、体調を崩して辞める人も少なくないと聞きます。
自分もそのうちの1人だったということです。
結局は長く勤めていた分だけ、何でもやれてしまう人に何でも仕事が回ってくるような状態になってしまい、仕事量が冗談みたいに違っていたことも、嫌気がさしてしまった原因の1つでもありました。
確かに仕事をした分だけの給料を、私は他の人たちよりも少し多くいただいていたので、文句は言えない状態にありましたが、何でも仕事を丸投げされるのはさすがにつらかったです。
他にも男性ケアマネージャーの1人に意地悪な人がいて、仕事がとてもやりづらかったことが原因で、毎日のように辞めたいと思っていた時期もありました。
ですが、その男性ケアマネージャーはいろんな人に嫌われていたので、可哀そうな人でもあったと思います。
仕事もあまりできない人なのに、圧力をかけるようなことばかりする人だったのですが、その男性ケアマネージャーにパワハラを受けていた人は、私だけではなかったと後から知りました。
訪問介護は登録ヘルパーも多く、ヘルパー同士が常に会う機会が少ない分、ほとんど、いざこざはなくスムーズに仕事ができていたため、忙しさを除けば良い環境だったと思います。
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