『どうしても、あの職員と性格が合わない』
『ムカつく』
仕事をしていると、性格が合わない職員はいることでしょう。
そういった人と仕事をするとイライラしますよね。介護職のようなチームで働く仕事なら、なおさらです。
本記事で紹介する介護士さん8人も同じ経験をしており、それぞれ原因は異なりますが、その解決策を紹介しています。
あなたがムカつくとおもう職員に対しての解決策が見つかるかもしれません。
もくじ
介護士8人の、ムカつく介護職員と解決策
介護士8人に、ムカつく(性格が合わない)職員と解決策をクラウドサービスを利用して聞いてみました。
1.男性 介護職歴4年(デイサービス・グループホーム)
仕事をしていれば合わない人(ムカつく職員)がいるのは仕方がないことですが、介護職は特にクセが強い人が多い印象があります。
そんな中でも、最も強烈だったのが、グループホームで一緒に働いていた『何でも自分が正しいおばさん』です。
普段から介護歴の長さを誇示している彼女の特徴は、絶対に自分の非を認めないことでした。
介護経験の浅いスタッフに厳しく指導する一方で、彼女が担当している利用者さんの薬の時間を忘れた際に、
私が指摘をすると
『これは本当はこの人に必要な薬じゃないのよ』
と、およそ介護職員とは思えないような言動が普段から目立つ人でした。
また、感情が高ぶるとスタッフや利用者さんに関わらず、周囲に当たり散らすため、彼女が原因で辞職した人もいるくらいです。
グループホームに転職してから始めの頃は、私も彼女に振り回されながらも何とか上手にやって行こうと努力はしていました。
宥めたりすかしたりしながら精一杯に下手に出ても彼女は増長するばかりで変わることはありませんでした。
最終的に私と他のスタッフ数人は、施設長にこれまでの彼女の言動や利用者さんへの対応等の全てを話すことにしたのです。
余程、強く叱責を受けたのでしょう。
それからの彼女は借りてきた猫の様におとなしくなり、その後しばらくして施設を去りました。
この様なタイプの人間は強いものには弱いため、有効的な対策だったと思います。
2.男性 介護歴11年(特別養護老人ホーム)
私がむかつく介護職員は、自分のミスは責め立てるが、自分のミスは笑って軽く受け止める職員です。
2年先輩の女性職員は私が排泄介助の際パットの当て方が悪くオムツに尿が漏れていたり、食事記録量が書いていないと
「他の人の迷惑になるからちゃんと仕事してくれないと困る!」
と責め立てる様に声を大きく叱責してきます。
一応私の不手際なので謝りますが、内心は
「あなたの排泄介助後に漏れてる事もあったけど言わなかっただけだよ。別に気にもしてないし。」
「記録を後で手が空いたら書こうと思ってる忙しい時に言わないで欲しい。あなたは書き忘れたまま帰った事もあるじゃないか。」
と悶々とする事も頻繁にあります。
出勤して会う度に何か言われる為うんざりしていました。
先輩職員の仕事ぶりに納得できないため、私は先輩職員に言われた「他の人に迷惑がかかる」という言葉を逆手に取る事にして何も言わせない様にしようと戦いました。
今まで先輩職員のミスは言わずにいましたが、少しでもミスを見つけたら
「〇〇さんあれ、やり忘れてますよ?」
「先輩の後に排泄介助をしたら尿取りラバーまで漏れてたんですけど?」
「ちなみにこれは他の人に迷惑かかってないですか?」
と毎日繰り返し伝えていると私に対しては何もお咎めがなくなりました。
他の言い返さない職員にターゲットが移りましたが、その職員を守るために
「〇〇さん話の途中ですみません。〇〇やり忘れてるけど誰がやるんですか?」
と他の人も責められない様に戦っていると他の人への指摘の仕方も柔らかくなりました。
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3.女性 介護職歴1年(療養型病院)
総合病院に併設されている長期療養の介護療養型入院施設の介護助手の仕事を約1年ほどしていました。
わたしは年齢的にも体力的にも自信がないまま仕事を始めてしまったせいもあるのですが、なかなかうまく患者さんの介助ができませんでした。
同僚の方は良い方が多く、できない時にもフォローしてくださったり、優しく接してくれたのですが、上司に当たる介護福祉士から高圧的な態度をされることが多かったです。
時には患者さんやご家族の前で怒鳴られることもあり、恥ずかしいやら情けないやらで落ち込むことも多かったです。
介護のコツなどを最初にしっかりと指導されることがなかったので、腰を痛めたり体調が悪くなることもありました。
介護福祉士さんも意地悪というよりは私のスキル不足にイライラされている様子があり、
「もっとしっかりしてくれないと困ります」
「もうそろそろ出来るようにならないと仕事が任せられない」
などたくさん言われました。
私の場合は苦手な方が上司(ムカつく上司)だったため、どうしても関わらざるを得ないことが多かったのですが、うまくやる方法としては簡単なことなら同僚に聞く、上司の中でも優しい人に聞くなど、なるべく関わらないようにしました。
あとは落ち込んだ時は同僚に話を聞いてもらったり、帰りにカラオケや飲みに行って、憂さ晴らしをしていました。
結局、腰痛が悪化し退職したのですが、1年続けられたのは間違いなく、やさしい同僚の存在のお陰でした。
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4.女性 介護職歴3年半(介護付き有料老人ホーム)
老人ホームで勤務する前の資格講座で、高齢者の方に敬意をもって介護業務に当たることを学びました。
ご入居者様たちはお客様になので、どれほど長い時間を一緒に過ごそうとあだ名で呼んだり敬語を崩したりはしませんでした。
しかし、私がムカつくな、とおもった先輩職員は、ご入居者様をあだ名で呼んだり、赤ちゃん言葉で話しかけたりしていました。
私はそれを耳にするたびに、フレンドリーさを履き違えているだろうと不快に感じていましたが、先輩なので注意することもできずにいました。
その先輩職員は他にも、ご入居者様と遊ぶと言って、ご入居者様のお膝の上に座っている時もありました。
その方は認知症を患っており、膝に座られた際もニコニコと笑っていたため、不快に思っているのか判断がつきませんでした。
しかし、高齢者の足腰の関節はもろくなっているので、安全を理由に膝から降りるべきと述べたところ、細かい事を気にしすぎだと笑われてしまいました。
私自身、マナーに過敏になりすぎているのかな、と考えていた時に、本部で行われる定期研修会議にて、本部の上司が丁寧な言葉遣いで接することの重要性を説く話があり、それを機に、先輩職員も赤ちゃん言葉は控えるようになりました。
時々は赤ちゃん言葉を使われますが、余計なストレスを感じたくないため、気にしないようにしています。
5.男性 介護職歴10年(介護付有料老人ホーム)
私と意見が合わなかったり、むかつく同僚介護士の典型的なタイプが、老人ホームの売上高向上に力を注ごうとする介護士でした。
具体的には
「また、入居者のAさんを来週のレクリエーションに参加させることができちゃったよ。Aさん、ちゃんとお金のことわかってるのかなあ」
と嬉しそうに言うのです。
介護付有料老人ホームでは、排泄介助や入浴介助などの介助業務は介護保険の対象となりますが、レクリエーションの費用については介護保険の対象外となります。
つまり入居者が費用を全額負担することになります。
このため、私が勤務していた介護付有料老人ホームでは、少しでも売上高を増やして黒字経営を維持するために、経済的にゆとりのある入居者を積極的にレクリエーションに参加するよう働きかけていたのです。
しかし、私は極端なまでに自分が担当している入居者を毎週のようにレクリエーションに参加させている同僚介護士のふるまいを見て、嫌悪感を抱いていました。
入居者のことを「お金」と見ているような印象を抱きました。
しかし、とくに入浴介助では複数の介護士たちが一緒に協力しないと業務が円滑に運ばないため、
その介護士が入居者を「お金」扱いする言動については聞き流すようにして、実務的な申し送り事項が必要なときや、実務的なコミュニケーションが必要な時だけ会話をするように心掛けていました。
すると相手も、私の前ではレクリエーションの売上高の話はしないようになっていきました。
その結果、その介護士とは表面的には円満な関係を築くことができたのでした。
6.女性 介護職歴10年(特別養護老人ホーム)
ここでは、いろいろな個性豊かなスタッフがいました。
個性が豊かということは、とてもいいことだとおもいます。
しかし困ったスタッフもいるのでそのことで悩むこともありました。
それはなんと言っても、動作が雑な人です。
雑というのは、ドアを閉める時に大きな音を立てる、歩く時に腕を振るなどです。
そのようなスタッフは、周りのスタッフも怖いと思うこともあるので、より怖い思いをするのは利用者さんではないかと思っていました。
利用者さんは、何もいうことができないし、そのことから沈んでしまうこともありました。
それはとても悲しいことなのです。
そこで私たちスタッフが、そのような人と同向き合えばいいのか話し合うこともありました。
そのスタッフは、自分でそのことをおかしいと思っていないことも問題です。
自分は自分と思っているところがあるので、困りました。
そのような人は、家族の人も怖い思いをすることもあるので、施設の印象としても悪くなるのです。
対処としては、研修に行ってもらうことが一番と思いました。
人間関係などの研修に参加をしてもらうと少し変わったのでそれがいいと思っています。
7.男性 介護職歴7年(特別養護老人ホーム)
むかつく(性格が合わない)職員は、どこの職場にもいるものです。
介護職で必要な物は、介護を受ける人の立場に何時も立つという事です。
介護を受ける方の事を真剣に考える事で、気の合わない人とも意見の一致を見ることができると思います。
そうすることが一番自然に近づくことができ目標に近づくことでしょう。
誰のために仕事をしているのか、考える事が自分の志した世界のはずなのです。
そのために必要な事が思いやりだったはずです。
それを気が合わない事で仕事に集中できないの本来の意味がなくなってしまいます。
利用者さんでも同じことです。
気の合う利用者と、気の合わない利用者はいるのです。
そこで、利用者を選んでいるわけにはいかないのです、それと同じことなのです。
介護も、チームワークが大切な職業だと思います。
利用者さんの情報を共有して助け合いながら利用者さんが望んでいるサービスを提供することが必要なのです。
介護職員が中が悪いと利用者さんへも影響してしまします。
その様な事がないようにすることが必要なのです。
介護の現場もチームワークが必要なので、話し合いながら、お互いの気持ちを近づけて行くことができる職場だと思います。
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8.女性 介護職歴8年(有料老人ホーム・訪問介護サ責)
介護付有料老人ホーム2ヵ所で介護士として計5年(1年半+3年半)・サービス付高齢者住宅内の訪問介護事業所でサービス提供責任者として3年目になります。
どちらも正社員で仕事させてもらっています。
『むかつく職員』(性格が合わない職員)は私の場合は主に2パターンに分けられます。
1つ目は「純粋に清潔そうな身なりでない人」です。
介護なので、接客・対人援助職となりますが、
例えば女性だと
- 爪をキレイに切っていない
- 髪の毛をきちんと束ねずボサボサになっている
男性だと髭を剃らない方等は「一緒に仕事したくないな」と思ってしまいます。
利用者やケアマネに対しての第一印象も悪くなってしまうので、本人がどれほど仕事ができたとしても基本的な事ができていないと見なされて、介護拒否やクレームに繋がります。
介護技術や知識と違って気をつければ、すぐに直せる部分だと思うので、私はやんわり注意します。
もちろん「不潔そうに見えるから」とは言わずに、
爪だったら「利用者の肌を傷つける恐れもあるので、少し整えた方が良いですよ」
髪の毛や髭であれば「介護で密着したり下を向いたときに(きれいな髪なのに・整えている髭なのに)汚れてしまうかもしれませんよ」
といったニュアンスで、あくまでもその職員のためをおもって言っているという流れに持っていくようにしています。
それでも改善がなければ上司に、指摘しても直してくれません、と報告してしまいます。
2つ目は「言葉遣いが荒い人」です。
これはどちらかというと中途入社の介護未経験の方によく見られます。
上記に述べた通り、対人援助の仕事になるので、声がやたらと大きい人、丁寧語でも語尾が強い人は利用者もそうですし私も聞いていて不快です。
利用者自身が希望しない限り「名前にちゃん付け」をするのはアウトですし、
イライラしながら「早くしてよ」と利用者を急かしているような言動は論外です。
上手く付き合うというより上手く注意する形になってしまいますが、「あそこの家族は時々レコーダー隠してるらしいから気を付けた方が良いよ」と伝えるのが一番効果がありました。
あとは自分も一緒になって名前呼びをしたりせず、どの利用者に対しても同じ言葉遣いで話すようにしていると職員の方が「まずいかな?」と気づいてくれる事もあります。
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まとめ
解決策
- 施設長に相談する
- 実務的な会話しかないように心掛ける
- 利用者さんに対する嫌な言動は、利用者の家族がレコーダーを隠していると伝える
以上、8人の現役・元介護士さんに『ムカつく職員』(性格が合わない)と解決策を教えていただきました。
ムカつく職員さんの言動は、施設の定期研修で解決することもありますが、そうでない場合は施設長に相談するのが得策ではないでしょうか。
さらに、なるべく関わらないようにすると良いです。
限界な方は、転職がオススメ
限界という方は、転職をオススメします。そういう人と関わると精神的にキツく、うつ病になる方もいます。
そうなる前に転職をしたほうが良いです。
そうは言っても転職先でまた同じような職員と関わるかもしれません。
そうならないために、まず離職率の低い施設を調べることから始めましょう。
離職率の調べ方はこちらの記事で解説しています。
仕事が忙しいから、転職活動ができないよ。
現在、仕事をしている方は転職活動に時間を割くことができないですよね。
そのような方は、介護職専門の転職エージェントを利用すると良いです。
転職エージェントでは、無料で完全サポートしてくれます。
具体的な内容
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