本記事では、ブラックなユニット型特養施設での『辞めたい』『つらい』と感じることや、放漫な経営陣の闇の部分を赤裸々に紹介しています。
ユニット型特養で10年働いた男性のプロフィール
- 群馬県
- 介護職歴:20年
- 対象施設での勤続年数:10年
- 対象施設の規模:ユニット型60名・職員約60人(正規20名:非正規40名)
- 保有資格:介護福祉士・ケアマネ・社会福祉士
- 年収450万円
- 1ヵ月総支給額32万円
- ボーナス:年2回
- 昇給額月1400円
- 残業:月40時間
ユニット型特養で働いて『つらい』『大変』と感じたこと
私が所属していた社会福祉法人の特養は病院が経営母体であり、病院からの指示は絶対。
完全に「病院のための介護施設」です。
特養といっても10人1グループというユニット型特養で全室個室ですので、ハード面は死角だらけ。
利用者は徘徊する認知症の方や大声を上げる方、夜間寝ない方も多数。
寝たきりの方など。認知症の周辺症状もあり、弄便行為、放尿などもあり。平均介護度は3.8。
職員は基本的に毎日3名で1ユニット(10人)を回している。
早番・日勤・遅番・夜勤の4交代。特に夜勤は2ユニット(20名)を1人で見るというハードさ。
利用者さんがみんな寝てくれれば良いが「夜間徘徊する方もいる」、「ナースコールは頻繁」、「夜間はおむつ交換者が10名以上」。
夜勤者は16時間の勤務中、ほぼ仮眠もできず動き回るしかなくひどく疲弊します。
ですが、病気を抱える利用者が相手ですから労働の疲れについては何とか踏ん張れます。
20~30代なら体力もあり、長く勤められるのでしょうが、40代以降では体を壊してしまいやすい。
職員数も余裕があるわけではないので誰かが欠勤などするとフォローに回らないといけない。
総合的にみて労働力の割には賃金が安く割に合わない。
ユニット型特養を『辞めよう』と決意したこと
一番は病院の理事長(社会福祉法人の理事長も兼ねる)が原因ですね。
とにかく、酒と女好き。毎晩会社の経費で飲み歩いています。
自分は神様だと勘違いしている人。
また、周りの職員が理事長に媚びへつらうイエスマンばかりしか残らないから、誰も何も言えない。
完全に裸の王様。
実例を挙げるとキリがありませんが、介護事業所や病院から自分の好みの女性職員がいると飲みに誘う。
自分が満足できると経理部長に、「〇〇職員の給料をUPしろ」と指示が飛ぶ。
組織の私物化を当たり前のようにしています。
自分の誕生日には介護事業所を店舗代わりにして誕生パーティーをする。
パーティーは職員に出欠席をとり強制参加。
もちろん職員全員から一人会費千円を徴収し、媚びる部下がプレゼントを用意する。
毎日飲み歩き、深夜になると部下に電話して店まで呼び出す。それはただの自宅への足代わり。
毎年1月には新年会。
地元の料亭を貸し切り、自分のために関係各所の役員等を呼び宴会を開く。
病院の看護職員たちは、その日はコンパニオンになるように指示が飛びます。
コンパニオン役には看護部長が見た目で選び、スカートで参加をするように命令が飛ぶ。
理事長は、お気に入りの看護部長の言うことだけは聞き入れるがその他の言うことは一蹴する。
完全に看護部長に弱みを握られているとしか思えないレベル。
選挙の際には理事長が推す候補者に票を入れるよう指示があり、職員一人一人が本当に投票したのか確認するため、投票所の選挙管理委員に投票証明をもらってくるように指示するなど、やることがもうめちゃくちゃでした。
私にも養う家族がいるため、これも仕事の上と我慢をしてきましたが、10年立ち一向に変わらない組織をみて、完全にバカバカしくなってしまい退職しました。
多分、この組織は理事長が亡くなるまで変わらないでしょうね。
関連記事
コメントを残す