日本の高齢化問題が深刻化してきています。
少子高齢化に伴い年々高齢者は増え、働き手が少なくなっている現在、介護の仕事が今後重要な仕事になってくるでしょう。
その介護の中で唯一の国家資格なのが「介護福祉士」です。
国家資格なので1年に1度試験があるのですが、内容も難しいため、試験に落ちるなんて事もあるでしょう。
ここでは介護福祉士の資格を取るために、どのような勉強方法が効率が良いのか、また、コツはあるのかについて紹介していきます。
もくじ
介護福祉士試験に落ちた方へ、勉強のコツはこれ!
介護福祉士の勉強方法で効果的な勉強方法を紹介していきます。
勉強のコツ1.過去問を解いていく
本屋等で売っている過去問対策の問題集を使っていく勉強方法です。
過去問なので、過去の試験で出された問題が数多く載っています。
この過去問をひたすら繰り返し勉強する方法も効果的です。
なぜなら、過去に出た問題は文章を変えて出てくる事もありますし、そのまま出題される事もあるので、繰り返し勉強をしておけば、文章を覚える事もできますので、解答がしやすいです。
過去問の問題集を解く場合、答えを見ないでいきなり問題集を解こうとするでしょうが、最初は答えを見ながら問題集に取り組みましょう。
いきなり過去問に取り組むのではなく、まず答えを見ながら、なぜ?この答えが正しいのかを考えながら勉強するのが大事です。
一通り問題集を答えを見ながら解いたら、次に答えを見ないで問題集に取り組みます。
これの繰り返しを行う事で内容も覚えていくのです。
注意が必要なのは、過去問でも直近の物を選ぶようにしましょう。
介護保険の法制度が変更になっている可能性がありますので、昔の過去問だと現在の答えと違う場合があります。
勉強のコツ2.テキスト資料を備えておく
テキストはその年その年で内容が変化していきます。
これは介護保険の制度が変わっていくからです。
そのため、テキストを備える場合は最新のを備える必要があります。
テキストは何冊もいらないので、1冊あれば十分勉強になります。
過去問を解きながらテキストで内容を覚えるようにすると勉強がはかどるでしょう。
勉強のコツ3.仕事をしながら覚えていく
介護福祉士の受験資格には介護実務者研修の資格を保有し、3年以上の実務経験がないと受験資格が得られません。
そのため、介護福祉士を受験する人は現在も介護の仕事をしている人や、過去に3年以上実務経験をしている人達です。
現在介護職として働いている人は問題を自分の施設ではどのように対応しているのか考えれると問題が解きやすくなります。
例えば
「利用者との関係を構築するためのコミュニケーションの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい」
①聞き手に徹する。
②声の高低や抑揚を一定に保つ。
③身振りや手振りは最小限にする。
④介護福祉職の主観を基準にする。
⑤利用者の生活史を尊重する。
(正解は⑤)
という問題が出たとします。
普段自分が仕事として高齢者に携わっている時に、どのようにすれば良いのか頭でイメージをします。
イメージをすれば、どれが正しい答えなのかを導き出しやすくなりますし、
仮に間違っていた場合、仕事の見直しもできるので、勉強にも仕事にも役に立つ勉強方法とも言えます。
仕事をしながら帰ってきて勉強をするのは非常に大変な作業でもあります。
なので、仕事をしながらでも勉強が出来るように工夫をすると良いでしょう。
勉強のコツ4.通信講座を利用する
通信講座を利用し勉強するのも一つの手です。
自分で学習計画を立てて、コツコツと勉強をする自信がない人は大手事業所が展開している通信講座で勉強をすると、はかどるかもしれません。
本屋で販売している過去問や参考書よりも高く、数万円かかってしまいますが、
勉強の計画を立てられたりしますので、効率よく試験対策が出来るでしょう。
勉強のコツ5.アプリを使用してみる
スマホのアプリにも介護福祉士の試験対策があります。
過去問形式で出題されているアプリが多いですが、これを活用するのも良いでしょう。
通勤内の電車やバスでも手軽に問題が出来ますし、机に向かって勉強するのがどうしても無理だという時は寝転びながらでも過去問ができます。
いざ勉強をするとなると時間の確保に難しかったり、なかなか勉強する気になれないですが、スマホアプリなのでいつでも気軽に出来るのが魅力的です。
こうして自分の生活の中にアプリで勉強をするという習慣が身につけば、自然と覚えていくものです。
もちろん手で書いた方が覚えるのが早いので、手書きをオススメしますが、ちょっとした合間の時間に勉強出来るアプリをダウンロードしておくといいです。
介護福祉士試験に落ちた方へ、実技は免除される
介護福祉士の試験は筆記だけではありません。
筆記試験を合格した人は実技試験に移ります。
ただし、実務者研修を取得している人は「介護技術講習」を修了していれば実技試験は免除になります。
注意して欲しいのが修了しているとは言え、介護福祉士の試験を申し込む際に申請を忘れないようにして下さい。
ここでは実技試験も行うと想定して書かせて頂きます。
実技試験は限られた時間内に指示通りに正しく介護が出来るのかを実践していきます。
例えば
「ベット上で右麻痺の方がいます。この方を車椅子へ移乗し洗面所まで誘導して下さい。(立ち上がりは出来ません)」
という問題が出たとします。
この文章を読み実技試験を行います。
右麻痺があるからどちら側から介助をすれば良いのか、立ち上がりができないのであれば、どのように車椅子へ移乗するのか。
そのようなポイントで試験官は見ていますので、普段自分が仕事をしている時にどのように介護をしているかイメージしながら行うと良いでしょう。
頭の中で施設に入居している高齢者で右麻痺がある人がいるのなら、それをイメージすると簡単に出来るはずです。
ここでも注意して欲しいのが、職場で行っている介護が本当に正しく介護をしているのか確認をして下さい。
介護技術は事業所独自の物だったり、利用者の意向に沿った介護をしているので、試験で仕事と同じ介護をしてしまい落ちるという事は多々あります。
事業所独自の介護ではなく、基本的な介護をするように心がけて下さい。
介護福祉士試験の勉強する期間は3ヵ月~半年がオススメ
実際に試験の勉強をするならば、早いに越したことはないですが、ダラダラと惰性で勉強してしまい、集中力に欠けるのであれば意味がありません。
それを回避するならば最低でも3ヶ月~半年という期間に絞って勉強をしてみましょう。
1日に1~2時間勉強すれば、週にすると7時間以上の勉強時間を確保する事ができます。
休日に3~4時間勉強をしても良いですし、集中力の続く限り勉強しましょう。
人間の集中出来る時間はおよそ1時間です。
この限られた時間に集中して勉強をする方が覚えるのも早いですし、
途中休憩を挟んで、頭をリラックスさせてから、また次の1時間勉強する方法をとってみて下さい。
もちろん無理ない範囲でもっと勉強をしたいのであれば行っても良いです。
あくまでも自分のペースで無理なく勉強時間を確保していきましょう。
まとめ
介護福祉士の資格は仕事をする上で必要になってくる資格です。
仕事をしながらでは大変かと思いますが、勉強のコツさえしっかりすれば効率良く覚える事ができるでしょう。
無理ない範囲で自分のペースで勉強時間の確保をするようにして下さい。
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