特養と老健 どちらが働きやすいの?
介護士として働いてみたいという方は多いと思いますが、その際、特養と老健のどちらがより働きやすいのか気になるという方が多いはずです。
そこで、ここでは特養と老健の特徴や施設の特徴・向いている人の性格について紹介していきます。
介護士を志す方、参考にしてみてください。
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特別養護老人(特養)の特徴
特養では要介護度3以上の重度の方がメインとなり、認知症や寝たきり、医療的ケアを必要とされている方たちが多数いらっしゃいます。
重度症状の方の対応をし容態の急変が起こる可能性が高く、介助で命の危険に直面することもあるので、慎重に行動しなければいけません。
↑↑↑↑(特養では看護師2,3人程度と少なく、医師も常駐していない)
また、全介助の方もいて、中には体重が重い方も居るので、体力がかなり必要になります。
一見すると大変に思えますが、いきなり全てを任されることはなく時間を掛けて、ゆっくりと利用者一人一人を理解する時間があるので、未経験者の方でも落ち着いて介助を行えます。
ただし、特養でも軽度の利用者のフロア、認知症、重度の利用者のフロアがあり、軽度の利用者さんの担当になると比較的に楽です。
特養に必要なスキル
特養で必要なスキルは、まず第一に、体力!
また、特養で介護を利用される方(利用者)は、基本的に終身利用される場合が多いため、
どうしても長期的な期間で介護をサポートしていく必要性があるのです。(特養は利用者の入れ替わりが少ない)
そのこともあって、日ごろからある程度のコミュニケーションを取れないと、利用者さんと介助する時の意思疎通も難しいでしょう。
特養に向いている方の特徴
- 体力には自信がある
- 施設利用者(お年寄り)と密な関係性を築くのが好き
↑↑↑↑このような方であれば、特養は働きやすいとおもいます。
介護を必要としている方々は年々増えていますし、
これから、さらに高齢化社会が顕著になっていくために、介護士、特に特養の需要は右肩上がりに伸びていきます。
自分がお年寄りの方をちょっとでも手助けしたい!(ボランティア精神)
スキルアップしたいという方は特養がオススメです。
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介護老人保健施設(老健)の特徴
老健の場合、いろいろな病気・ケガによって、日常生活をこなしていくのが困難な方々がリハビリを経て、在宅介護を目指す施設です。
↑↑↑↑(特養と比べると要介護1以上からでも利用できるのが特徴)
そのため、人によっては症状が軽く、ある程度、自分のことは自分でこなせるという利用者も多く
老健は利用者の入所期間も数か月~1年ほどの場合がほとんどなので、1人の方と長くお付き合いするということはありません。
↑↑↑↑(老健は利用者の入れ替わりが激しい)
また、食事や排せつなどの日常生活動作において問題のある方もいますが、それでも回復の可能性があるので一部介助に留まります。
ただし、要介護4.5の利用者も多くいるので、体力は必要になります。
老健で必要なスキル
介護士に対して身体的な負担は特養より、少なくなりますが、意思をしっかり持たれている方が多く、普通に会話もするため接遇マナーは必須です。
※ただの会話で虐待通報されるケースもあるので、言葉は慎重に選びましょう。
また、リハビリのお手伝い(基本的には理学療法士さんが行う)という非常にハードルが高い仕事があり精神的にきついです。
専門的な知識が必要になることも多いので、覚えることはとても多いです。
また、利用者さんとのコミュニケーションだけでなく、作業療法士や理学療法士などともしっかりとコミュニケーションを取っていかなければなりません。
老健に向いている人の特徴
- コミュニケーションが得意な方
- スキルアップしたい方
- 体力がある方
老健では病院と併設しているため、緊急で入院される方もいるので、準備もしなければいけないので、ちょっと大変です。
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結論【特養と老健】どちらが働きやすい?
結論、特養と老健、どちらが働きやすいのか?
わたしは特養しか経験していませんが、特養と老健を経験した人の話によると老健のほうが1割程度キツイようです。
仕事内容によっては老健のほうが楽なこともあります。
未経験者の方には介護の知識がなくても務まる特養がオススメで、仕事について基本的にいつもすることは同じです。
老健はリハビリのお手伝いを任されるので、専門的な知識も必要で精神的にきついのが特徴です。
リハビリは何十種類あるので、それぞれ覚えるのがとても大変とのことです。
まとめ
- 特養の特徴→(体力が必要)
- 老健の特徴→(リハビリなどの専門知識が必要)(体力が必要)
- 特養と老健どちらが働きやすい?→(未経験者には特養がオススメ)
さいごに一言。
介護士の仕事は人手不足なので、「採用されやすい」と受け止められやすく、「正社員になりたい」という理由だけで、介護士を選ぶ方たちも少なくありません。
しかし、介護士というのは想像以上に激務であり、薄給でもあります。(処遇改善手当により年収はアップし、改善されつつある)
安易な気持ちで介護士になって、施設利用者とトラブルになったりする人も決して珍しくありません。
そのことを踏まえて行動すると良いでしょう。
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