Slerの就職はやめとけ!と言われる3つの理由|ITエンジニアが徹底解説

「Slerに就職したいけど、辞めておいた方がいいの?」

『SIer』とググると関連キーワードに『やめとけ』『オワコン』『やばい』といったネガティブな単語が表示されています。

このようなワードを見ると、SIerでの就職をためらうかと思います。

たしかに、SIerには「やめとけ」と言われるようなデメリットも存在します。しかし、その一方でメリットもあります。

そこで、本ページにおいて、SIer「やめとけ」と言われる根拠と、SIerならではの働くメリットを解説していきます。

本ページを読めば、SIer「やめとけ」と言われる理由がわかるので、その理由を知った上で就職するのか検討してみてください。

この記事でわかること

  • 【5つの工程】SIerの仕事内容
  • SIer「やめとけ」と言われる3つの根拠
  • SIerの将来性
  • SIerで働くメリット
  • ブラック企業の見分け方

【5つの工程】SIerの仕事内容

まずはSlerの仕事内容についてご説明します。

SIerの仕事は、以下に示す5つのステップから構成されています。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. 開発
  4. テスト
  5. 運用・保守

1要件定義

要件定義のステップでは、クライアントからヒアリングを行い、基幹システムで求める仕様や機能を決定します。

クライアントが求める機能ひとつ一つを精査して交通整理を行います。

時には両立しない機能が紛れ込むこともあり、SIerにとっては最も重要で神経を使うフェーズになります。

基幹システムの開発は、開発手順を1つずつ確認しながら工程を進めていく手法である従来の開発手法となる「ウォーターフォール型開発」を用います。

プロジェクト全体のスケジュールはこの段階で決定されます。

メリットとして予算や計画が立てやすいのですが、デメリットとして開発の後戻りができません。

2設計

設計のステップは、要件定義で決定した仕様/機能を元にシステムの基本設計を行います。

プロトタイプ設計としてハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの様々なエンジニアが担当部分の基本設計を決定します。

このステップでは最後に詳細設計をまとめた設計仕様書を作成します。

3開発

開発のステップは、前のステップで作成した設計仕様書に基づいて実際のシステム構築を行います。主にプログラマーがシステムのプログラミングを行います。

プログラミング完了後はレビューを行って、簡単なデバッグも実施します。

デバッグとは

プログラムのバグを見つけ、修正する作業のこと。

4テスト

テストのステップは、プログラムバグを発見して仕様書通りにシステムが動作することを確認します。

テストは各パート毎の単体テストを実施した後、システム全体の総合テストで動作に問題がないかを検証します。

万一、動作トラブルがあれば、原因追求を行ってバグを潰します。

5運用・保守

運用・保守のステップは、クライアントに納品した基幹システムが24時間365日稼働するように運用・保守を行います。

万一、システムに障害が発生した場合は、開発メンバーとは別の保守メンバーが障害復旧を行います。

また、クライアントと定期的なシステム改修が契約されている場合があリます。この場合は決められた時期に、再びSIerはクライアントから改修要望のヒアリングを行います。

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Sler「やめとけ」と言われる3つの根拠

SIerの仕事はシステム開発を通じて社会貢献を実現できるやりがいのある仕事です。

一方でSIerを取り巻く環境は悪化していると言われています。そこで本章では、就職先や転職先としてSIer「やめとけ」と言われる根拠を3つに絞って、ご説明します。

  1. 若手エンジニアはSIer業界を敬遠している
  2. クラウドサービスの拡大
  3. SIerはITスキルが身につかない

1若手エンジニアはSIer業界を敬遠している

SIer「やめとけ」と言われる理由の1つ目は『若手エンジニアはSIer業界を敬遠している』点です。

SIer業界は、大規模システムのプロジェクトですと工期5年でエンジニアが常時500人以上必要となるケースもあります。

このため、1社で多くのエンジニアを賄うことができません。

したがって、SIer業界は多重下請け構造になっており、大手SIerを頂点に下請け企業、孫請け企業が支え合って成り立っています。

この結果、中小のSIer企業は収益が上がらず、短期間での納期が設定されるため、若手のエンジニアがSIer企業を敬遠している状況にあります。

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2クラウドサービスの拡大

SIer「やめとけ」と言われる理由の2つ目は『クラウドサービスの拡大している』点です。

従来のシステム開発は自前主義で全てを一から準備する必要があります。

このため、莫大な資源(人、金、物)が必須となり、クライアント側に多大なるコスト負担を掛けていました。

この問題を解決するため、新たな開発スタイルとして既存システムを利用するクラウドサービスが拡大しています。

このサービスはWebサービスを通じて安価な月額料金で既存システムを利用できます。この結果、今後、SIerの業績は悪化すると言われています。

3SIerはITスキルが身につかない

SIer「やめとけ」と言われる理由の3つ目は『SIerはITスキルが身につかない』点です。

前述した通り、SIer業界は多重下請け構造になっています。

このため、業界の頂点となるSIer企業のエンジニアは下請け、孫請け企業の進捗管理やクライアントとの調整作業に明け暮れるため、肝心のエンジニアとしてのITスキルが身につきません。

この結果、SIerに就職したエンジニアは他のIT企業に転職する人が多いと聞きます。

Slerはオワコンではない!将来性を解説

ここまでの解説でSIerの将来性はオワコンな印象を持たれたかも知れません。

今現在、確かにSIer業界を取り巻く環境は悪材料もあります。一方でSIer業界は規模が縮小することは考えにくく、将来性の高い市場であることに間違いありません。

そこで、本章ではSIerの将来性について解説します。

1大規模案件はSierの得意分野である

大企業や公共機関のような大規模プロジェクトを受注するためには過去の経験や実績が豊富でなくてはなりません。

特に大企業や公共機関等は前例主義であるため、新参企業が受注することはありません。

したがって、将来的にも大規模案件はSIerが受注することになるでしょう。また、大規模案件は定期的に発生するため、安定した需要が予測されます。

2エンジニアを育成する機能を持っている

ITエンジニア不足から多くのSIerではプログラミング未経験者を採用し、自社でエンジニアを育成しています。

また、未経験者の新人教育だけでなく、各階層に応じた教育や研修も実施しており、今後もSIer業界の育成機関としての役割を果たして行くでしょう。

3レガシーシステムの移行需要がある

現在、稼働する大規模システムは約30年前に構築されました。

しかしながら、これらレガシーシステムは旧式機材のため老朽化が進み、企業に経済損失をもたらす恐れがあります。

このため、多くの企業で新システムへの移行が計画されています。

この際、大規模システム開発を受注するのはレガシーシステムを運用管理するSIer企業に他なりません。

したがって、SIer業界は新システムの移行需要も受注するチャンスが大いにあります。

SIerで働く3つのメリット

SIer業界は市場規模が年間約3.4兆円と言われおり、潤沢な資金が流れ込み好業績が続いています。

このような中、SIerで働くエンジニアのメリットは主に以下の3つあります。

  1. 社会的意義のある仕事である
  2. 大手SIerは経営が安定している
  3. 高収入を狙うことができる

1社会的意義のある仕事である

SIerで扱う仕事は金融、流通、鉄道等の大規模なシステム開発です。

このため、どれも注目度が高く、社会的に意義のある仕事に他ありません。

したがって、この業界で働くエンジニアはやりがいを持ってプロジェクトを進めています。

2大手SIerは経営が安定している

ユーザー系SIerは元々、大企業のシステム部門が分社化してできた企業です。

したがって、親会社が大手企業ばかりで経営も安定しています。この結果、がむしゃらに営業活動をして仕事を獲得することもありません。

したがって、自己の業務に集中することができるため、IT人材としての市場価値を高めやすい側面を持ってます。

3高収入を狙うことができる

大手SIerは経営基盤も安定しているだけで名無く収益力も高いです。

このため、社員の給与も高く、一般企業より平均年収は300万円以上高いと言われています。

更に福利厚生制度も充実しており、社員も満足度も高いです。

ブラックSIer企業の見分け方

SIer業界は需要も高く、好況なことからホワイト企業が多いのは事実ですが、中には劣悪な労働環境を強いるブラック企業も存在します。

そこで、本章では、ブラック企業に引っ掛からない見分け方を説明します。

  1. 残業や休日出勤が多い
  2. 大量採用が常態化している
  3. サービス残業を強要する

1残業や休日出勤が多い

突発的なトラブルや急な変更によって想定外の業務が発生するケースは稀にあります。

しかしながら、請け負った開発納期が短手番なため、残業や休日出勤が常態化している企業も存在します。

このような企業に引っ掛からないように入社前の面接では残業時間をしっかり確認しましょう。

2大量採用が常態化している

常に大量採用している企業は注意が必要です。

会社規模に見合わない大量採用を続ける理由は企業側に問題を抱えているに違いありません。

このような企業は離職率を確認すれば分かりますので必ずチェックしましょう。

3サービス残業を強要する

みなし残業手当として給与に規定時間の残業手当を組み込んでいる企業があります。

この給与体系では規定時間以上の残業した場合、サービス残業になるという仕組みです。

このような企業は長時間労働が前提となっていますので注意が必要です。入社前の面接で給与体系を確認しましょう。

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